2008年09月02日

アミノ酸20種類とは

必須アミノ酸」とは、人間の生命を維持する上で必要となるアミノ酸20種類のうちの9種類の人間の体内では合成できないものを指します。
必須アミノ酸は、体内で合成できないため、身体機能を正常に保つために、食べ物から摂取する必要があります。

食品に含まれる必須アミノ酸のバランスはそれぞれ違います。

食物からアミノ酸を摂取する場合、たんぱく質を再合成する作用は、含有量が一番少ないアミノ酸に合わせて合成されるという仕組みがあります。
これを、アミノ酸スコアと呼んでいます。

食品のアミノ酸含有量が少なく、たんぱく質再合成に活用されにくいアミノ酸を、重点的にサプリメントで摂取することで、全体の再合成量を増やすことが可能です。


体内で合成できる「非必須アミノ酸」は11種類です。
体内で合成できるアミノ酸とはいえ、体調やストレスなど環境によってアミノ酸の合成量は変化します。
アミノ酸スコアのバランスを保つためにも、非必須アミノ酸も食事などから摂取するようにするとさらによいですね。

アミノ酸20種類のなかでも重要なのが、トリプトファン、リジンおよびスレオニンの3種類です。
これらはどれもイネ、ムギ、トウモロコシなど、私たちが毎日食べている主要穀物にはほとんど含まれていません。
そのため、育種による含有量アップで、普段の食生活から摂取できるようになることが望まれていました。

そのうち、トリプトファンとリジンの2つについて、穀物中の含有量の向上に成功しました。

それぞれの植物体中でのアミノ酸合成に関わる主要酵素であるアントラニル酸シンターゼとジヒドロジピコリネートシンターゼの遺伝子をイネから単離して調べたところ、いずれも新規の遺伝子であることが確認されました。
そこで、アミノ酸合成が強化されるよう、その遺伝子配列の一部を改変したあと、再びイネ植物に導入するという試みが行われました。

この遺伝子組換えを行ったイネの葉の中の遊離アミノ酸含有量を測定すると、リジン合成遺伝子を導入したものでリジン含量が約10倍にもなっており、さらにトリプトファン合成遺伝子を導入したものでトリプトファン含量が約90倍にアップしていることが確認されています。

アメリカでも遺伝子組換え技術によりリジン含有量をアップさせる研究はされています。
その遺伝子はトウモロコシ由来のものと、微生物由来のものが利用されています。
また、トリプトファン含量を遺伝子組換え技術を利用して向上させたのは、今回が初めてだそうです。
ちなみにこれらの遺伝子はすでに国内および外国特許の出願がすんでいます。

これまで海外で実用化されている遺伝子組換え作物は、たとえば害虫による被害を防ぐものであったり、除草剤に対する耐性を高めることで、畑の中で除草剤を使って雑草を駆逐することができるようにするなどのものが多いです。
しかし、これからは作物の有用成分の改良が遺伝子組み換えの中心になってくるのではないでしょうか。

posted by amino-san at 16:33| アミノ酸20種類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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